スウェーデン発の音楽ストリーミングサービスの Spotify(スポティファイ)が、従業員の17%、約1,500人が解雇されることを BBC が報じている。
Spotify の最高経営責任者である Daniel Ek(ダニエル・エク)氏は「これが貴重な経験をしてきた多くの個人に影響を与えることを認識している」とコメント。この発表では、どの職種が影響を受けるかは明らかにされていない。

同社はこれまでも一次解雇を行なっており、ちょうど1年前の1月に従業員の6%である約600名をを解雇していたが、Amazon、Microsoft、Twitter 等の他の大手テクノロジー企業の人員削減の人数と比較すると、小規模なものと考えられていた。

Daniel Ek 氏によると、この人員削減は経済成長が劇的に鈍化したために決断されたものであるとのことだ。Spotify は現在、9,000人以上の従業員を抱えている。

1月の人員削減の際、Daniel Ek 氏は自身の決定を "組織再編" と称して「会社をここまで導いた決定には自分に責任がある」と述べており、当時のコンテンツ/ライセンス/広告の責任者だった Dawn Ostroff 氏も退職している。

Spotify の最新の財務報告書によると、9月までの3ヶ月間で同社は 6,500万ユーロ(約101億8,391万円)の利益を報告しており、その理由の一つとして7月に発表された値上げにも関わらず、加入者数が伸び続けていることを挙げている。近年では、Spotify へのより多くのユーザーと加入者を促進するために、ポッドキャストやオーディオブックへも多額の投資が行われており、さらにロイヤリティの配分に関する多くの変更も発表され、それによってここ数ヶ月でいくつかの大手レーベルとの様々な契約にも繋がったとのことだ。

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