タイ保健省が薬物政策の大幅な変更を行い、芥子(けし)の実から生産される薬物「アヘン」と、シロシビンマッシュルーム(通称 マジックマッシュルーム)が、医療と研究への使用が認可されることとなった。この動きは、タイが新たな治療法と研究を探求し、薬物関連の問題に取り組むことへのコミットメントを示している。


この決定は、2024年4月23日に公衆衛生大臣 Cholnan Srikaew(チョンラナン・シーケーオ)によってサインされ、タイ王国政府官報に掲載、翌日から施行されている。

この指令は、マリファナと、その他大麻の抽出物ではない「麻薬カテゴリー5」の薬物は、医療用と研究のために許可されると記されている。アヘンとマジックマッシュルームは、マリファナや大麻エキスとは異なり「麻薬カテゴリー5」に分類されている。
これに先立ち、クラトム(コーヒー科に属する東南アジア原産の熱帯樹木)、マリファナ、大麻エキス(葉・茎・幹・根等)を第5類から除外し、アヘン、マジックマッシュルーム、THC (テトラヒドロカンナビノール) 0.2% 以上のマリファナ、大麻エキス(花、種子等)だけを第5類に含めた。

この動きは、管理された医療および、研究用の特定の麻薬がより広く受け入れられていることを示している。これによって、科学者はその物質が健康に及ぼす可能性のある利益を研究することが可能となり、医師は特定の治療にその物質を使用することができるようになる。