DJ 文化を黎明期から支え続けてきた、テクニクスのダイレクトドライブターンテーブル SL-1200 シリーズの操作感を踏襲するとともに高音質を追求した、「SL-1200MK7」を今年の夏に製品化すると発表した。現在開催中の CES2019 に出展されている。

SL-1200 シリーズは1972年に発売して以来、ダイレクトライブ方式ならではの高音質と信頼性で、世界中のオーディオ愛好家はもとより、クラブやスタジオ、放送局などにおいても高い評価を得てきた。とりわけ、1979年発売の SL-1200MK2 以降は、ピッチコントローラーを「つまみ型」から上下にスライドさせる「フェーダー型」に変更するなど楽器を演奏するような操作性を実現し、当時アメリカを中心に台頭してきたディスコやクラブにおける定番機に。2010年に生産終了となった SL-1200MK6 までのシリーズ累計の販売台数は350万台を超え、今もなお世界中で愛用されている。

「SL-1200MK7」は、過去のモデルを使い慣れた方でも従来と同様の操作感で使用可能となっており、トルク・ブレーキスピードの調整機能や逆回転再生などパフォーマンスの可能性を広げる新たな機能も搭載している。

またCES2019への出展に合わせて、ラスベガスでSL-1200シリーズにフォーカスしたTechnics(テクニクス)主催のクラブイベント「Technics7th」が、日本時間2019年1月8日(火)13時よりアメリカ ラスベガス ベラージオホテル内 CLUB HYDE にて開催され、CUT CHEMIST(カット・ケミスト)、KENNY DOPE(ケニー・ドープ)、DERRICK MAY(デリック・メイ)に加え、国内からは7inchレコードのみでトリッキーなプレイを展開し、世界中から注目を集める DJ Koco a.k.a. Shimokita が出演した。
 
 

HP:http://jp.technics.com/event/technics7th/ 
 

【SL-1200MK7の主な特長】

(1)操作性を追求、進化させ、多様なプレイスタイルを実現
・外形寸法やボタンレイアウト、プラッターの慣性質量など SL-1200MK6 の仕様を踏襲し、過去モデル同様の操作感を実現
・ケーブルの脱着が可能な電源/フォノケーブル端子を採用することで、メンテナンス性を向上
・起動トルクやブレーキスピードの調整、レコードの逆回転再生などの新機能を搭載し、多彩なパフォーマンスが可能

(2)アナログレコードの音質を引き出す高精度な回転と徹底した振動の抑制
・新開発のコアレス・ダイレクトドライブ・モーターの採用で回転中の微小振動を抑制するとともに、デジタル制御により高精度な回転を実現
・ABS 樹脂にガラス繊維を配した特殊素材とアルミダイカストの2層構造による高剛性筐体、およびスプリングとラバーを組み合わせたインシュレーターの採用で、大音量環境下における外部からの振動を効率的に遮断