Mirror の報道によると、殺人罪で有罪判決を受けて懲役25年となった殺人犯のクリストファー・ヘイブンスが、古代の数学の問題を解き明かしたとのことだ。

クリストファー・ヘイブンスは殺人罪で有罪判決を受けてから、9年間の間シアトル近郊の刑務所に服役しており、現在40才。
彼は高校も卒業していないとのことだが、刑務所にいる間、数学への情熱を見出し、基本的な高等数学を習得。彼は教科書の携帯を認められているが、それは彼が他の囚人に彼のスキル、つまり数学を教える場合に限られているとのことだ。

そして、プリンストン大学とプリンストン高等研究所から隔月発行される数学誌の「Annals of Mathematics」に宛ててガキの手紙を送り、いくつかの問題について自分自身にも挑戦できるかどうかを確認した。

Mathematica Science Publisher の編集者は、その手紙をパートナーに送り、パートナーはそれをトリノで数学教授をしている父親のウンベルト・セルッティに転送、彼はクリストファー・ヘイブンスの能力をテストするための問題を与えた。

ウンベルト・セルッティは郵送でクリストファー・ヘイブンスからの回答を受け取ったが、それは長い数式が書かれた長さ47インチ(119.38cm)紙で、ヘイブンスは問題に正しく回答していた。

それだけではなく、クリストファー・ヘイブンスは長い間ウンベルト・セルッティが解き明かそうとしていた「連分数」を含む数論まで解き明かしてしまったとのことだ。

「連分数」とは、基本的に分母が混合分数の形をしている混合分数で、この構造は無限に向って続き、分数が互いにリンクされているものであるとのことだ。
この理論は、銀行、金融、軍事通信などで使用される現代の暗号化でも使用されており、かなり重要な数学問題であるという。

クリストファー・ヘイブンスはこの数論を解き明かし、大きなクラスの数の近似に規則を見つけ出し、ウンベルト・セルッティと共に学術書を出版したとのことだ。