スペインのミュージカル・プロモーター協会が、チケット販売による収入が2021年の水準から191.33%の伸びを示すなど、過去最高を記録したことを明らかにした。

チケット販売に関して、スペインでは、先日発表された「Live Music Yearbook 2023 edition」にて、年間約4,800のコンサートを担当するパートナーを擁する、スペインのライブ音楽産業の主要企業である APM(Association of Musical Promoters)の Albert Salmeron 会長が、2022年の興行収入が4億5900万ユーロ(約646億3005万3,000円)以上であることを発表した。
これは、2021年の水準から191.33%の大幅な増加となるが、前回ベストの年からも20%の増加となっているとのことだ。

この盛り上がりは、スペイン全土で大規模なイベントが復活し、フェスティバルや大物コンサートが開催されるようになったためであるとのことだ。
2022年に開催された大規模な音楽フェスティバルには、バルセロナで開催された Primavera Sound が500,700人、ブリアナで開催された The Music Republic の Arenal Sound が300,000人、マドリッドの Mad Cool が310,000人と報告されている。
レアル・マドリードのサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムの大型イベント・コンサート担当のロシオ・バジェホ=ナゲラ氏は、IQ誌の取材に対し、最近のニュースについて次のように述べている。

以前は、スペインはグローバルツアーから外れる国だったかもしれないが、今はそんなことはない。また、アメリカやイギリスのアーティストだけでなく、ラテン音楽も非常に成長してきており、スペインではそれが非常に効果的で、地元のアーティストがアリーナを埋めるようになっている。

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