Bedroom Producers Blog による1,500人の音楽プロデューサーを対象としたアンケート結果によると、音楽プロデューサーの73%が人工知能に音楽制作の仕事を取って変わられると考えていることが判明したとのことだ。

クリエイティブアートにおいて、AI が今後その影響力を強めていくことに対してどう感じているか、という質問に対し、調査対象者の86%が「AI 技術が既存の音楽制作ツールに取って代わるだろう」と考えており、更に回答者の73%が「クリエイティブなプロセスにおける人間のプロデューサーの役割が将来的に AI に取って代わられる可能性がある」と考えているとのことだ。


AI は既にジェネレーティブ・ミュージックやオーディオ・エンジニアリングの分野における実績があり、大手のテック企業の Google は、テキストの指示で音楽を生成するという AI ツール「MusicLM」を発表している。こういった音楽制作向けの AI ツールは、一時的な流行ではなく、今後継続して進化し、音楽制作の現場にも取り入れられていくものと見られている。

更に、AI はミキシング、マスタリング、シンセシス、完全自立型音楽生成の分野で、既に生産性を向上させることが証明されており、新たな使用例やツールは毎日のように登場している。
なお、アンケート回答者の36%は「既にスタジオで毎日使うツールスタックに AI を組み込んだ」と答えているとのことだ。