Bloomberg のレポートによると、Spotify が今年中、今後数ヶ月以内に「Supremium(スプレミアム=Super Premium / スーパープレミアム)」プランを導入可能性があると報じている。Spotify 関連会社が Bloomberg に語ったところによると、このサービスはまず "米国以外の市場" に導入される予定であるとのことだ。

Spotify は2021 年に「Spotify HiFi」という名称で、ロスレスオーディオまたは "CD品質" の機能を開発中であることを初めて発表していたが、競合2社である Apple Music と Amazon Music が標準プランの一部としてこの機能を無料で提供し始めたため、製品展開を延期していた。

今年はじめ、Spotify のグスタフ・セーデルストロム共同社長は「The Verge」誌に対し HiFi は延期されたにも関わらずまだ進行中で「我々は HiFi を提供するつもりだが、我々にとってもリスナーにとっても意味のある方法で提供するつもりだ。業界は変化し、我々は適応しなければならなかった」と語っている。


Bloomberg によると、Spotify はまた、タイトルを個別に販売するのではなく、"オーディオブックへのアクセスを拡大" し、「Premium」ユーザーは毎月特定の時間数またはタイトルを無料で利用できるようになるとのことだ。

Spotify は2021年に有料ファミリープランが月額1,480円から1,580円に変更されたにも関わらず、依然として最も手頃な価格の音楽ストリーミングサービスの一つであるが、噂されている「Supremium」プランの導入が、既存の Spotify プランの料金にどのように影響を与えるのかはまだ不明である。

このニュースは Spotify が今年初めにアメリカとカナダに続き、先月イギリスとアイルランドでも AI DJ 機能をスタートしたことを受けて発表された。Spotify プレミアム・ユーザーに提供されるこの "パーソナライズされたリスニング体験" は、ジェネレイティブ AI を使用し、"驚くほどリアルな AI 音声" を使用してプレイリストと解説を配信する。

Spotify は今年3月、物議をかもしたディスカバリー・モード・プログラムの拡張も発表している。