米ワシントン DC を拠点とし、アメリカや世界における人々の問題意識や意見、傾向に関する情報を調査するシンクタンクである Pew Research Center(ピュー・リサーチ・センター)が発表した新しい調査結果によると、メディア・プラットフォームの中で、10代のの若者たちに最も利用されているのが YouTube であることが明らかとなった。
多くの若者たちにとって、YouTube は2005年のサービス開始以来、一般の人々の注目を集めた最初の大きなプラットフォームである。

Pew Research Center が実施した10代の若者のデジタル・メディア消費に使用点を当てた最近の調査では、YouTube、TikTok、Instagram、Snapchat など、デジタル・メディア空間の多くの著名なプラットフォームの焦点が当てられている。今年、Pew Research Center はメディア・プラットフォームの使用状況のより包括的なリストに対応するため、ソーシャル・メッセージングとストリーミング・プラットフォームの Discord を調査に含めている。


全体的な調査では、YouTube が10代の若者にとって最も利用されているメディア・プラットフォームであるものの、前年である2022年調査時の95%と比較すると、今年は93%と僅かに減少したと結論付けられた。この現象は急激なものではないが、多くの若いユーザーによる TikTok の利用が急増していることが関係しているものと見られている。
TikTok は10代の若者によって2番目に利用されているメディア・プラットフォームで、約63%を占めている。ただし、こちらも去年の67%から僅かに減少し、63%に下がったとのことだ。しかし TikTokは、それでも Instagram の59%という数字を上回っており、1位が YouTube、2位が TikTok、3位が Instagram という順位となった。
その他特筆すべき点としては、SNS に関して言えば、10代の若者のうち28%が Discord を利用していることが判明しており、他のプラットフォームと比較して高かったとのことだ。
WhatsApp の10代の利用率は21%で、Twitter が20%となった。しかし意外なことに、もっと数字が高いかと思われていた Twitch に関しては10代の使用率は17%と最も低かった。

更に、10代の全てのメディア・プラットフォームの平均使用量については、TikTok は10代の若者の58%が毎日閲覧していると報告されているが、アプリの使用状況がほぼ一定であると報告しているのは少数派とんあった。また、10代のほぼ半数が TikTok と並行して Snapchat と Instagram を毎日利用していると報告されており、短い形式のメディアプラットフォームが10代の大多数の平均的な毎日のメディア消費量を維持する傾向があることを示している。

ただし、上記の調査結果は世界全体で見たものであり、日本で調査したらその順位は大きく変わってくることは明白だ。そうは言っても、海外の流行が数年遅れで日本に入ってくることも多いため、今後日本でも流れが変わってくる可能性は大きいだろう。