音楽制作用デジタル・オーディオ・ワークステーション(以下DAW)・ソフトウェア『Cubase Pro 10.5(キューベース プロ 10.5)』と、その機能を厳選して搭載したミッドレンジグレード『Cubase Artist 10.5(キューベース アーティスト 10.5)』が11月14日(木)に発売される。

『Cubase 10.5』は、作曲、アレンジ、レコーディング、波形編集、ミキシングなどをサポートする総合音楽制作ソフトウェアの最新バージョンだ。今回のバージョンアップでは、クリエイターやエンジニアに寄り添った機能が追加され、より快適な制作が可能な DAW ソフトウェアへと進化した。

また、用途と価格で選べる3種類のグレードを用意しており、プロフェッショナルなニーズにも応える『Cubase Pro 10.5』、音楽制作機能を厳選して搭載したミッドレンジグレードの『Cubase Artist 10.5』、エントリーグレードの『Cubase Elements 10.5』(近日発売予定)と、いずれもクリエイター/アーティスト/ミュージシャン/エンジニア/プロデューサーの創造力を加速させる最高のパートナーとなる。

<『Cubase 10.5』の主な新機能>

1. EQとスペクトラルカーブの比較モード(『Cubase Pro』)
ミキシングプロセスをアシストするため、1つの EQ ディスプレイ内で EQ 設定を編集し、2つのチャンネルのスペクトラルカーブを重ねて表示できるように。また、比較先のチャンネルの EQ 操作もできるため、2チャンネル間の EQ 処理が1ディスプレイの中で完結できる。この機能を利用することで、キックとベースの住み分けのような楽曲内の帯域の重なりをなくす編集が容易になる。


2. オブジェクト選択ツールと範囲選択ツールの結合(『Cubase Pro』『Cubase Artist』)
ツールバーで「選択ツールを結合(Combine Selection Tools)」をオンにすることで(オブジェクト選択ツールの左側)、オブジェクト選択ツールと範囲選択ツールを同時に使用可能。カーソルがトラックの上半分にある際は範囲選択ツール、下半分にある際はオブジェクト選択ツールとなり、ツールを変更する手間がかからない。


3. MultiTap Delay プラグイン搭載(『Cubase Pro』『Cubase Artist』)
タップ(最大8個)の量を調節できるディレイエンジンを備えた新しいディレイプラグインが搭載された。それぞれのタップごとにボリュームやパンの調整が可能となっており、ディレイのサウンドそのものも調整可能。また、ディレイ音に対して14種類のエフェクトの中から選択してエフェクトチェーンを作成することができ、タップごとに調整も可能。


4. 非録音時の MIDI 入力データ記録の改善
停止モードまたは再生中に演奏した MIDI ノートを、より簡単にそして便利に取り込めるようになった。今回下記の改善を加えている。
●各トラックで演奏される MIDI データを取り込むために、MIDI トラックまたはインストゥルメントトラックごとに MIDI データ記録用のバッファーを用意。
●サイクルレコーディングした際に、記録した MIDIデータを1つの連続した(直線的な)MIDI パートとして挿入するか、スタックされた MIDI パートとして挿入するかを選択できるようになった。
●記録操作はインスペクターで行える。


5. 「プロジェクトからトラックを読み込み(Import Tracks from Project)」の改善(『Cubase Pro』)
より多くのトラックタイプをサポートし、読み込む属性をより詳細にコントロールできるよう拡張された。トラックのイベントはもちろん、チャンネルとインスペクターの設定のみの読み込みなど、より細かい情報を抽出して読み込むことも可能。


6. ビデオの書き出しに対応
プロジェクトまたは特定の範囲のビデオとステレオオーディオチャンネルを MP4ビデオファイルとして書き出すことができるようになった。


7. Padshop 2(『Cubase Pro』『Cubase Artist』)
「Padshop」と「Padshop Pro」の各バージョンとファクトリーコンテンツを統合しさらに新しい機能とコンテンツを追加。


8. MixConsole チャンネルの色付けが可能に
MixConsole チャンネルの背景を、 選択したチャンネルカラーで色付けできるようになった。


9. スコアエディターの改善(『Cubase Pro』)
●譜表名に複数のサブ名を設定できるようになった。
●音符挿入時の位置ルーラーを用意。音符を入力または移動する際、1小節に1つタイムルーラーが表示される。

10. ノーマライズの参照先としてラウドネスを使用
LUFS を使用するラウドネスを、ダイレクトオフラインプロセシングの「ノーマライズ(Normalize)」を使用してノーマライズできるようになった。


11. トラブルシューティングに便利なセーフスタートモード
サードパーティー製のプラグインを無効化した状態で Cubase を起動できるようになった。
不具合が発生したときの原因究明に役立ちます。

12. プロジェクトの自動有効化機能が無効に
従来のバージョンでは、複数のプロジェクトを同時に立ち上げた状態で有効化していたプロジェクトを閉じると次のプロジェクトが自動で有効化されていたが、Cubase10.5 では上記の際、有効化するプロジェクトを任意で選択することがでる。
 

製品情報

『Cubase Pro 10.5』/CUBASE PRO /R(通常版)11月14日
『Cubase Pro 10.5』/CUBASE PRO /E(アカデミック版)11月14日
『Cubase Pro 10.5』/CUBASE PRO CG(クロスグレード版)11月14日
『Cubase Artist 10.5』/CUBASE ART /R(通常版)11月14日
『Cubase Artist 10.5』/CUBASE ART /E(アカデミック版)11月14日

※アカデミック版は、 学生、 学校教員の皆様向けの優待販売版です。 ご発注の際には、 学生証、 教員証等のコピーが必要となります。
※エントリーグレードの「Cubase Elements」は近日発売予定です。

◎アップデート・アップグレードについて
『Cubase10.5』へのアップデート・アップグレードは、 Steinberg Online Shop にてお買い求めいただけます。 詳しくは、 Steinberg Online Shop をご参照ください。https://www.steinberg.net/jp/shop/

◎ 特別優待期間(Grace Period:グレースピリオド)について
2019年10月17日以降に「Cubase Pro」「Cubase Artist」「Cubase Elements」をご購入されライセンスのアクティベートをされたお客様は、 MySteinberg を通じて無償で『Cubase10.5』のライセンスを入手いただけます。 詳細はスタインバーグサイトにてご案内します。
◎ スタインバーグ サイト https://japan.steinberg.net